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論理とは何か 〜自己紹介もかねて〜

論理とは何かという問題について、私の自己紹介も含めて書いていきます。私は地方国立大学に進学したが、それまでは塾に通ったこともないし、まともに本を読んだことすらなかった。漫画でさえも家には一冊もなく、コンビニでジャンプを立ち読みするのが大きな楽しみだった。勉強も小中学校の理科や図工が好きだった程度で、社会も国語も英語も苦手だった。なんとなく学校の宿題だけは真面目にこなしていたが、大学に合格した段階では、人に勉強を教えたいと思ったこともなかった。そんな私が、会社への就職という大きな流れに乗りそびれ、塾の講師をし始めてもう10年以上が経つ、ささやかだが、私がこれまでに辿ってきた、勉強法に関する試行錯誤について話していきたい。大学受験では難関大学へ行こうなどとは一度も考えたことがないくせに、大学に入ったらたくさんの本を読みたいと思っていた。高校生の頃までにずっとスポーツばかりに時間を使っていたことで、勉強という方向への興味が初めて出てきた。運動ばかりしていたことで体力や運動神経にだけは自信があったが、高校卒業と同時にあまり激しい運動ができないほど体のあちこちに故障を抱えていたこともあり、これからの人生は頭を使う仕事しか選べないと感じていた。小さい頃から消防士という職業にだけは憧れがあり、なんとなくそういう職に就くのだと思っていたが、主に高校時代の怪我が原因で、これからの人生の進む方向というのがよくわからなくなった。今思えば、将来に対する漠然とした不安を和らげようとして、本をたくさん読むことで答えを探していたのかもしれない。もともと学校のテストは多少できたが、考えること自体は不得意だった。今時のスポーツは頭も使うのに、これも運動してばかりいたせいか、何も考えずに体を動かすのが好きだった。本能的には今でも考えずに済む作業が好きなくらいだ。ジグソーパズルを作ったり、山に登って景色を眺めたり、頭が空っぽになることが人間にとって一番の至福ではないかとさえ思っている。

 

 

論理とは何かという話だった。結論から言うとそれは習慣である。そう自分で納得するまでに1年はかかった。かかった期間の長さは私の頭が悪いせいだが、とにかくその時の私は論理とは何かが知りたかった。論理とか論理学と名のつく本を片端から読み漁り、論理的思考、ひいては知的さが身に付くと信じて、頭の良い人がよく口にする論理的という言葉が真に意味しているものが何かを考え続けた。最初は数冊の本を読めばわかるものだと思っていたが、全くそのかけらも理解できなかった。大学に進学できる程度の頭脳はあるのに、日本語の文章の意味くらいわかるのに、なぜか本の中で口にされる論理という言葉の意味だけがわからなかった。

 

今となっては、いつ理解できたのか覚えていない。考えることを得意とまでは言えないが、あくまで昔の自分と比べると論理的思考というものがわかったと思えるようになった。まだ世間的にYouTubeが有名になる前から、私はよくそこで動画を見ていた。当時は違法なものばかりで映画もたくさん見た。そこで今では超有名になった「ひろゆき」が朝まで生テレビ的な討論番組で「論破」を繰り広げていたが、その時から彼の話はとても論理的だった。昨今の活躍ぶりを応援したり、彼の主張を擁護したりという意図は一切ないことを明記しておくが、それでも非常に論理的な主張をする人だという印象は今でも変わらない。あえて悪く言うと、言葉の中にしか存在しない論理的明快さみたいなものが感じられるのだ。論理とは習慣だと先ほど述べたが、「今日は天気がいい。だから、外出しよう。」は論理的だが、反対の「雨が降った。だから、ピクニックに行こう。」もまた文脈によっては成り立つのだ。2つ目の文章の前に「雨の中でテントを張ってするピクニックはとても気持ちがいいんだ。」という文章があれば、後半の内容も成り立つようになる。このように一つの文章が論理的であるかどうかは前提条件によって変動するのである。

 

 

私はそんなこんなで大学在学中からずっとたくさんの本を読み続けて、おそらく1000冊以上の本を読んできた。大学の頃は学術書も読んだし、ラノベに挑戦したりもしたし、小説でも色々なジャンルを読んできた。そして、塾で勉強を教えるようになって、すぐには入試問題で高得点は取れなかったが、入試問題特有の勉強法というか、解き方のコツみたいなものをつかんできて、例えば共通テストの国語なら満点を取れるようになったし、低くても178点くらいは取れた。一番苦手だった英語もかなりできるようになった。TOEICはまだあまり勉強してないので800点くらいで止まっているが、英検準1級には合格できた。国語と日本史、世界史あたりが専門科目なので、すぐには試験を受けたくはないが、TOEICはせめて900点を超える点をいつか取ろうと思っている。