Redlog

大学受験や国語の勉強法についての情報を発信しています

論理とは何か 〜自己紹介もかねて〜

論理とは何かという問題について、私の自己紹介も含めて書いていきます。私は地方国立大学に進学したが、それまでは塾に通ったこともないし、まともに本を読んだことすらなかった。漫画でさえも家には一冊もなく、コンビニでジャンプを立ち読みするのが大きな楽しみだった。勉強も小中学校の理科や図工が好きだった程度で、社会も国語も英語も苦手だった。なんとなく学校の宿題だけは真面目にこなしていたが、大学に合格した段階では、人に勉強を教えたいと思ったこともなかった。そんな私が、会社への就職という大きな流れに乗りそびれ、塾の講師をし始めてもう10年以上が経つ、ささやかだが、私がこれまでに辿ってきた、勉強法に関する試行錯誤について話していきたい。大学受験では難関大学へ行こうなどとは一度も考えたことがないくせに、大学に入ったらたくさんの本を読みたいと思っていた。高校生の頃までにずっとスポーツばかりに時間を使っていたことで、勉強という方向への興味が初めて出てきた。運動ばかりしていたことで体力や運動神経にだけは自信があったが、高校卒業と同時にあまり激しい運動ができないほど体のあちこちに故障を抱えていたこともあり、これからの人生は頭を使う仕事しか選べないと感じていた。小さい頃から消防士という職業にだけは憧れがあり、なんとなくそういう職に就くのだと思っていたが、主に高校時代の怪我が原因で、これからの人生の進む方向というのがよくわからなくなった。今思えば、将来に対する漠然とした不安を和らげようとして、本をたくさん読むことで答えを探していたのかもしれない。もともと学校のテストは多少できたが、考えること自体は不得意だった。今時のスポーツは頭も使うのに、これも運動してばかりいたせいか、何も考えずに体を動かすのが好きだった。本能的には今でも考えずに済む作業が好きなくらいだ。ジグソーパズルを作ったり、山に登って景色を眺めたり、頭が空っぽになることが人間にとって一番の至福ではないかとさえ思っている。

 

 

論理とは何かという話だった。結論から言うとそれは習慣である。そう自分で納得するまでに1年はかかった。かかった期間の長さは私の頭が悪いせいだが、とにかくその時の私は論理とは何かが知りたかった。論理とか論理学と名のつく本を片端から読み漁り、論理的思考、ひいては知的さが身に付くと信じて、頭の良い人がよく口にする論理的という言葉が真に意味しているものが何かを考え続けた。最初は数冊の本を読めばわかるものだと思っていたが、全くそのかけらも理解できなかった。大学に進学できる程度の頭脳はあるのに、日本語の文章の意味くらいわかるのに、なぜか本の中で口にされる論理という言葉の意味だけがわからなかった。

 

今となっては、いつ理解できたのか覚えていない。考えることを得意とまでは言えないが、あくまで昔の自分と比べると論理的思考というものがわかったと思えるようになった。まだ世間的にYouTubeが有名になる前から、私はよくそこで動画を見ていた。当時は違法なものばかりで映画もたくさん見た。そこで今では超有名になった「ひろゆき」が朝まで生テレビ的な討論番組で「論破」を繰り広げていたが、その時から彼の話はとても論理的だった。昨今の活躍ぶりを応援したり、彼の主張を擁護したりという意図は一切ないことを明記しておくが、それでも非常に論理的な主張をする人だという印象は今でも変わらない。あえて悪く言うと、言葉の中にしか存在しない論理的明快さみたいなものが感じられるのだ。論理とは習慣だと先ほど述べたが、「今日は天気がいい。だから、外出しよう。」は論理的だが、反対の「雨が降った。だから、ピクニックに行こう。」もまた文脈によっては成り立つのだ。2つ目の文章の前に「雨の中でテントを張ってするピクニックはとても気持ちがいいんだ。」という文章があれば、後半の内容も成り立つようになる。このように一つの文章が論理的であるかどうかは前提条件によって変動するのである。

 

 

私はそんなこんなで大学在学中からずっとたくさんの本を読み続けて、おそらく1000冊以上の本を読んできた。大学の頃は学術書も読んだし、ラノベに挑戦したりもしたし、小説でも色々なジャンルを読んできた。そして、塾で勉強を教えるようになって、すぐには入試問題で高得点は取れなかったが、入試問題特有の勉強法というか、解き方のコツみたいなものをつかんできて、例えば共通テストの国語なら満点を取れるようになったし、低くても178点くらいは取れた。一番苦手だった英語もかなりできるようになった。TOEICはまだあまり勉強してないので800点くらいで止まっているが、英検準1級には合格できた。国語と日本史、世界史あたりが専門科目なので、すぐには試験を受けたくはないが、TOEICはせめて900点を超える点をいつか取ろうと思っている。

国語で点数が上がらないという悩み

国語はどうやって勉強すればいいかわからない。国語は勉強してもたいして効果が無い。そもそも人から教わらなくても日本語は十分読める。多くの人がそんな認識を持っている。では、なぜ国語だけがそのような見方をされるのか。私もこの問題を長い間考えてきた。塾などでアルバイトをしたことがある人なら理解してもらえると思うが、自分の中で絶対的な自信のある勉強法でも、いろいろなタイプの子どもに指導をしていると、その自信がだんだん揺らいでくる。その原因のほとんどは、真面目に勉強しない生徒にいくら教えても成績が上がらないことだと私は考えている。実際、偏差値の高い高校の生徒に同じやり方で指導をしてみると、急激に成績が上がったりする。本来、勉強の仕方というのは千差万別である。そして、そのどれも正しい。というよりもむしろ、正解はなく、遠回りをしながらも結果として成績は上がると言う方がしっくりくる。私がもっとも指導経験の多い科目はおそらく英語と日本史だが、塾や家庭教師で教えるやり方というのは、当然学校の授業とは違うし、高学歴で有名な人々が教えるやり方と違うところはたくさんあると思う。なぜかというと、1週間1ヶ月1年で教えられる時間に大きな差があるからだ。学校は平日毎日あり、主要な科目はそれこそ毎日のように授業がある。学習指導要領に沿った教科書ベースの集団授業である。一方、塾や家庭教師の場合、普通は週に1回で授業は60分だけと言う形態が一番多く、教材は塾指定のものがあったり、市販されている学習参考書であったりすることが多い。それらの教え方の差こそあれ、日本史や世界史、現代社会や政治経済、倫理などの社会系の科目では、体系的に知識をひたすら暗記してゆけば高得点を取れる。問題はその暗記の度合いや仕方だけであって、必要な勉強時間をとりさえすれば誰でも点数を上げることができる。一番国語に近い英語であっても、英単語を2000個、熟語を100個、構文を50個ほど暗記すれば大学受験程度は問題なくクリアできる。英語や国語が社会系の科目と違うのは、正解の根拠となる知識が問題の文章中にあるという点である。例えば日本史の勉強であれば、教科書や資料集などに書いてある知識がそのまま試験問題における解答でもある。しかし、英語や国語では、大問ごとに読む文章の内容が正解の根拠となる知識であり、それをもとに全ての問題を解くことになる。当然社会系と同じように教科書などで暗記すべき知識もあるが、その割合が非常に小さい。これが国語の勉強法を難しくしている一番の原因だと考えている。『インフォメーション』という本の、情報技術の発展の歴史を述べる文脈の中で、アリストテレスが定式化したと言われる三段論法についての記述がある。これを読んだときに、もしかするとここで言っていることが分からないから、国語が苦手な人は点数が上がらないのではないかと思った。つまり、昔は語られる言葉しか存在しなかったが、書かれる言葉が生まれてから、特にギリシアで抽象的な用法が広まり、三段論法のような言語の中だけで独自に存在する論理というものが生まれたのではないかと。確かに、本をいっさい自身では残さなかったソクラテスではなく、彼の弟子でもあり、多くの著作を残したプラトンアリストテレスあたりから始まっているのは意味深である。高校生の中で国語がわからないと言っている人達は、この文章中にしか存在しない論理を読み取れていないのではないか。文章を読むときに人はそれを勝手に解釈する。その解釈の仕方があまりにも筆者の主張と外れて理解しているとか、複雑な文章を整理して理解できておらず、問われている箇所に関する記述とは違うところを根拠としてしまっているとか、難しいこと用語が出てきた時に、その言葉の意味を筆者がわかりやすく説明してくれているのに、そこをちゃんと読んでいなくて、文章の意味を理解できていないとか、他にも色々なパターンが存在するが、結局は各人によって異なる論理が存在するという事実を理解できてないのだと考えるようになった。それがわかったからといって、先の述べたように、実際につまずいているポイントは人それぞれ違うので、これさえやればいいというお手軽な解決策はまだ発見できていない。同じ勉強法でもそれをちゃんとこなせるように指導すれば必ず成績は上がると信じているが、そのやり方をどれだけやらせようとしても失敗する例はある。全て大切なことは教え切ったはずなのに、どうしてこんなに点数が上がらないんだと思うことはよくあること。その度にポイントの一つ一つを確認させると、覚えていなかったり、わかっているつもりになっているだけであったりする。国語の勉強法を教えてくれる参考書も最近は質も量も上がっていると思うが、結局はこのように身につけているかどうかを確認することが容易ではないし、まして、独学のものは自分の理解度合いを客観的に把握することは難しい。一度高得点を取って成果が出たと喜んでも、そのあとでありえないくらい低い点になることもあるので、国語はとにかく他教科よりもはっきりとした成果が目に見えにくい。だからこそ、一度のぬか喜びで終わらせずに、アベレージが上がるまでひたすら基本を繰り返しやるしかない。制限時間が厳しすぎて間に合わないというよくある課題もひたすら勉強を続けることでしか乗り越えられない。いつできるようになるかにはどうしても個人差が出てしまう。志望動機が弱い人はすぐに諦めるし、教え方が悪いとかこの文章は間違っているとか言って人のせいにすることで、すぐに無私の精神を無くしてしまう。ちなみに、指導をしていてすぐに結果が出る人の特徴として、謙虚であるというものがある。これは決して卑下することではなく、自分の現状を冷静に見つめ、周りの人への感謝を忘れない姿勢のことだ。合格を勝ち取るために、今一度日々の勉強に向かう姿勢を見つめ直してみよう。

受験で最も大変なことは何か?

こんにちは。

塾講師をしているRedです。

 

今回は具体的な科目の勉強法についてではなく、特に大学を受験しようと思っているほとんどの生徒にとって、最も大変なことは何か?という点について書いていこうと思います。

 

初めから結論を言うと、

それは、メンタルコントロールです!

 

なんだかコレステロールみたいに聞こえる言い方をしてしまいましたが(笑)、

つまり、やる気の増減により勉強を続けられなくなってしまうということが、最も多くの生徒がぶつかる壁なのです。

 

社会人として活躍されている保護者の方々にとっては、非常に納得できると思います。

しかし、これまでに真剣に勉強に取り組んだことのない、特に高校生にとっては、当たり前なことでもないのです。

 

これまでに、生徒から勉強に関する質問を多く受けてきましたが、

たいていは、

 

「国語の問題を解く順番はどうすればいいですか?」

 

「英単語帳はどこまで覚えればいいですか?」

 

「数学の統計的な推測の分野は捨てても大丈夫ですか?」

 

などの各科目の具体的な内容であることが99.9%です。

 

 

しかし!

そんな質問をする生徒の全てがメンタルの部分でもっともつまづいているのです

 

 

たとえば、

国語の問題の解く順番について質問してくれた生徒さんは、1日に30分も国語の勉強をしていませんでした。

 

よくても1週間に2時間程度しか勉強していません。

 

 

 

そもそも、勉強においてもっとも重要なのは「復習」です。

 

 

私の経験では、1週間で2時間の勉強時間で成績が上がるような要領の良い生徒は、塾などのは来ないので、滅多にお目にかかれません。100人に1人いるかどうかくらいの確率です。

 

 

学校の授業である程度理解していても、問題を解けるレベルで理解している生徒は少ないです。

 

また、塾でそれを3回4回復習させても、定着しない生徒が多いです。

 

 

 

では、なぜそんなにも知識が身につかないのか?

 

原因はやはり「復習」にあります。

 

人から聞いた話を覚えているかどうかと言うレベルで考えると、

塾のように学校の勉強に関する話は、生徒にとって「面白い!」と思えるような内容ではないので、勉強した翌日に確認しても忘れていることがあります。

 

 

 

それができる生徒は一体どんなタイプなのかというと、

大きく2つのパターンに分類できます。

 

1つ目は、勉強に関する知識を「楽しい!」「面白い!」「そうだったのか!」と、

純粋に思えるような生徒です。

 

 

そういうタイプの生徒は、塾に通わなくても、学校の授業を受けているだけで、大学に行ける程度の学力がつきます。

 

この場合、

さらに自分の学力以上の大学を受験したいと思う場合、好きな科目というものが必ずあるので、自然と効率の良い勉強法ができています。苦手な教科にも、好きな科目での成功体験を活かすことができるので、独学でも成績が伸びるタイプです。

 

 

 

さて、2つ目はというと、勉強習慣がついている人です。

勉強自体にさほど興味はなくても、

 

「毎日宿題をきちんとやろう!」

「平日に3時間は勉強しよう!」

 

などと、マイルールに従って、それが面白かろうが、つまらなかろうが、コンスタントに勉強をしているので、知識が定着しやすいのです。

 

 

 

ここでやっとはじめに説明したメンタルコントロールの話です!

 

 

これまでに話した2つのパターンでは特に問題ありませんでしたが、

塾に通う生徒の半分以上、私の担当したこれまでの生徒では90%以上がそれらのどのパターンにも当てはまらない生徒です。

 

 

彼らはたとえば、「早慶上智を目指そう!」という目標を掲げて、一見やる気に満ちていて、すごく頑張れそうに見えますが、全くそうではありません。

 

 

ある意味、塾講師や家庭教師という仕事はそんな生徒をどれだけ的確に見抜けるかという仕事だと言っても過言ではありません。

 

 

彼らの問題は、5時間勉強する日があっても、

 

次の日にはまったく勉強時間が取れていなかったり、

 

丸一日ひまな土日であっても、

 

逆に平日より勉強時間が減って、

 

3時間しかできていないということは往々にあります。

 

 

また、1ヶ月勉強を毎日5時間はする生徒が、

 

突然!

 

「1週間何もできていません。。。」

 

と言って、自己嫌悪に陥ったりします。

 

 

私の身の回りでは、受験勉強の精神的な疲労から、

引きこもりになり、大学に行けなかった人もいるくらいです。

 

 

大学受験を控えた子どものいる保護者のかたがこれを読めば、

 

とても恐ろしい気持ちになると思います。

 

 

「そこで必要になるのがこの本です!」

 

と言えるものがあればいいのですが、、、ありません。

 

自己啓発本のたぐいや、医学部に受かる勉強法!のような本も最近はとても多いので、気になる方は書店で色々と探して読んでみるといいと思います。

 

 

これだけ話をしていて無責任ですが、

私が皆さんに提示する解決策は、「壁にぶつかるたびにそれを乗り越える方法を自分で模索すること」です。

 

 

今はまだ具体的な書籍などを紹介するつもりがないので、

 

10年以上、大学受験の指導をしていて思う、

もっとも根本的な対策はこれだけなのです!

 

 

受験界でよく聞く

 

「夏を制するものは、受験を制す!」

 

のような標語にするなら、

 

 

メンタルを制するものは、受験を制す!

 

 

正直、こちらの方が受験生にとっての真実だと思います。

 

 

 

受験で苦しむ生徒諸君、

 

 

もし、あなたが今、勉強を続けられなくて悩んでいるとしたら、

 

1日、1週間、勉強をする気がなくなっても、

 

諦めず、何度でも自分を奮い立たせて、もう1度立ち上がってください!

 

 

スマホを見ている時間があるなら、

 

すぐに電源を落として、

 

川に投げ捨てて(笑)、

 

机に座り参考書を開いて勉強モードに入りましょう!

 

 

皆さんの志望校合格を願っています。

 

 

終わり、、、

 

 

国語の勉強法について

さて、皆さんは国語の成績をあげようとする時に、いったいどんな勉強をすれば点数が上がると思いますか?あるいは、国語が得意な生徒はいったいどんな勉強をこれまでにしてきたと思いますか?得意な人でもなんとなくできたと感じる人が多いと思います。

 

この記事では、参考書を紹介するでもなく、国語に特化した塾を紹介するでもなく、どんな教材を使っても点数が取れるようになる国語の勉強法について書いていきたいと思います。

 

 

まずは、よく皆さんが実践されている間違った2つの方法について説明します。

 

1つ目は漫画による勉強法です。

 

国語よりも日本史や世界史の勉強方法として近年注目を浴びている勉強法です。結果的にあらゆる教科の漫画風参考書が乱立しています。私が指導している生徒の自宅にも歴史漫画が置いてあることは多いです。それだけ、保護者の方にも人気の知育グッズ的な存在なのだと思います。

 

しかし、私はこれらの参考書はおすすめしていません。

なぜなら漫画版の参考書は、心理的なハードルを下げるために、入門レベルで使うことはあっても、実際のテストで点数を上げられるほど網羅性があるわけではないからです。

 

 

次に、2つ目の間違った勉強法は読書です。

 

国語が得意な人の中の一定数が、小さい頃からの読書習慣によって国語力が高いことがあります。つまり、お子さんが小学校低学年やそれ以下である場合にはこの方法もある程度有効だとは思います。しかし、親が本を読まないのに、家にたくさん本を置いても意味はありません。子供は親を見て育つからです。

 

文章をたくさん読むことで、確かに読解力は向上しますが、現代の小説を大量に読むだけでは、正直なところたかが知れています。

 

高校受験の国語程度であれば役立ちますが、大学受験などで必要とされる国語力には到底及びません。いわゆる難関大学と言われる試験の国語の文章は非常に難解なものが多いです。政治や経済、哲学に関する知識をある程度持っていることが必要になったりもします。

 

スピードの問題もあります。例えば10年間で何百冊もの本を読んだ経験値があったとして、ちまたでよく言われる「速読」はできるようになりません。特に小説を楽しむために読む場合、ある程度ゆっくりとした速度で読むので、スピードは身につきません。

 

もし、この記事を読まれている方が、1年〜2年の短期間で国語力を向上させたいと考えているなら、読書量を増やす戦略は取らない方が賢明です。

 

 

さて、だいぶ長くなりましたが、ここからが本題になります。

 

 

国語力を向上させる方法は主に2つあります。

それは端的に言うと、要約と消去法です。

 

もう少しわかりやすく言うと、試験の問題に出てくる文章を自分の言葉で要約することと、設問にある一つ一つの選択肢を丁寧に消去法を使って判断力を磨くことです。

 

 

これが唯一の国語の点数を上げる方法です。

例えば、有名な参考書を読んで、載っている問題を解いてを繰り返していれば、ある程度点数は上がると思います。しかし、共通テスト200点満点で80点くらいしか取れない人が140点取れるように、あるいは、120点しか取れない人が175点取れるようにはならない、と私は自身の経験から確信しています。

 

もしも「ビリギャル」のような劇的な成績UPをした人や方法があったとしたら、それは初めから国語力が高かったから、真面目に勉強をし始めたことで結果が出たにすぎません。

 

私が述べたやり方で点数を上げるために一番良い方法は、やはり1対1の個別指導できる環境で要約を添削してもらうことだと考えています。

 

消去法をするやり方も、独学だけで達成するのはかなり困難です。

考えることがよほど得意な人でなければ、劇的な向上は無理だと思います。

 

とはいえ、この記事を見てくれるような人はおそらく独学を考えている可能性が高いと思うので、そんな場合どうすれば良いかも少しだけ説明したいと思います。

 

まず、文章の要約が載っている参考書を探します。(※学習参考書がたくさん置いてある本屋さんであれば見つかります)そして、文章を何度も読んで、難しい言い回しをなるべくせずに、100〜200字程度に要約してください。さらにそれを50字程度に要約しましょう。

 

こうすることで、長い文章の中で一番省いてはいけない部分、イコール筆者の主張が理解できるはずです。文章中の知らない言葉はどんどんググりましょう!できればノートを一冊用意してオリジナルの用語集を作りましょう。漢字の読み方がわからないというレベルのものも書いておいて、漢字の練習ができるようにしておくのも良いです。

 

私は大学時代に、古い小説を読んだり、新書で知らない知識があって調べたりした単語を無印の小さなノートにメモしていました。

 

例えば、皆さんは、「〜は必要条件だが、〜は十分条件ではない」という言い回しを聞いて即座に意味や使い方がわかりますか?

 

これは国語というよりもむしろ数学の知識です。しかし、読解力を上げるためには様々な分野の表現を学ぶ必要があります。

 

他にも「数学する身体」という本のタイトルを聞いて、その内容が予測できますか?

これは森田真生さんの書かれた本の実際のタイトルですが、評論文では「身体」という言葉がよく好んで使われます。

 

そのような抽象的な用語に慣れるためには大学受験で出題される私立の過去問をたくさん解くと良いです。私は特に明治大学の評論文が好きです。内容がではなく、その適度な難しさ加減が、読解力向上にとても役立つと思います。

 

紹介したい参考書や、その本の使い方などもたくさんあるので、また今度別の記事で書いてみたいと思っています。

 

今回はこれくらいにしたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

家庭教師を依頼する前に考えてみてほしいこと

私は普段、家庭教師や塾講師をしています。これまでに約400人の生徒を教えてきました。そんな中で正直なところ家庭教師に向いていない生徒が一定数います。これから自分の子供を塾に通わせたり、家庭教師をお願いしたりしようと考えている保護者の方々に自分の子供がどんな環境が一番向いているのかを一度考えてみてほしいと思い、この記事を書いています。今後のお子様の学力向上に少しでも私の書いた記事が「考えるヒント」になれば幸いです。

 

 

まず、家庭教師に向いていない生徒の特徴を書いてみます。

① あまりしゃべず、感情表現に乏しい

② 家ではゲームをしたり、YouTubeなどの動画を見たりしてばかりいる

③ 学校の宿題をあまりやっていない

 

 

上記3つの特徴に当てはまる生徒の場合、例え高学歴で実績のある家庭教師の方に来てもらっても成果が上がらない可能性が高いです。その理由についてはこれから説明したいと思います。

 

については、お父さんやお母さんとはあまり会話をしていなくても、学校の友達や兄 弟とはハキハキ話すことができる。あるいは、「うちの子供は割と明るい性格だ」というのであれば、家庭教師に非常に向いているタイプだと思います。

 

 

まず、家庭教師で勉強する場合には、学校で黒板に板書したり、タブレットで図を使って説明するような授業方法とは違って、先生との会話が主体になります。そのため、あいさつもできず、無表情で無口な生徒だと、教える側としてはどの程度理解できているのか、楽しいのか辛いのかなどの感情が非常に読みづらいので、授業が円滑に進まないことがあります。なので、リアクションの良い小学生やある程度自我の成長した高校生はうまくいく可能性が高いです。例えば、一般論として、男の子よりも女の子の方がリアクションが良い傾向にあるので成績は上がりやすいと言えます。

 

 

すぐに成績が上がる生徒の特徴として、わからない問題の質問を毎回する、解説をして理解できた時に「なるほど!」「そうすればいいんだ!」などと必ず良いリアクションをしてくれます。過去の生徒の中には、学校の先生が教えないやり方で丁寧に解説した時に「革命的だ!」なんて言ってくれた生徒もいました。教える側も人間なので、やはりこんな風に言ってくれるとこちらも嬉しいし、他の難しいところももっと説明の仕方を工夫しようと言う気持ちにさせてくれます。

 

 

続いてについて説明します。理由はズバリ、勉強を習慣化することが難しいからです。

 

言うまでも無いことかもしれませんが、特に大学受験のように長期的な目標を達成するためには、勉強を習慣化する必要があります。今まで家の自分の部屋で勉強をしたことが少ない子どもにとって、その部屋はくつろいだり、ゲームをしたりする環境であると言う意識はなかなか抜けません。

 

また、家には兄弟や家族がいるので、家事を手伝うよう言われたり、ご飯の時間には母親にリビングに呼ばれたり、「勉強はもう済ませたの?」などと勉強に集中しづらい要因がたくさんあります。

 

実際に家庭に行って勉強を教えていると、生徒だけではなく、母親や父親、兄弟、祖父母と会話をすることもあり、子どもの性格には、親の性格や態度が影響を与えているのだと強く感じます。

 

例えば、親と喧嘩ばかりしているとか、親が子どもに対して、あまりにも強い物言いをするなど、家庭環境に問題を抱えている家庭の場合、学校では明るく活動的な性格なのに、自宅では親に萎縮したり反発したりして、勉強にうまく取り組めないという子どもいるのです。

 

もちろん、成績優秀な子どもでも状況は同じですが、自宅が勉強をする空間になっていない場合、私の経験上、それをすぐに切り替えられた生徒はほとんどいませんでした。

 

普段勉強していない子どもにとって、やっと集中してテスト勉強をしていたのに、親に詰問されてモチベーションが下がるなんてこともあるあるですね。

 

このように自宅が勉強に向かない場合には、親の視線を気にすることがない環境を用意してあげる必要があります。仲の良い友達が通っている塾に通わせる方がのびのびと勉強に取り組めることもあると思います。

 

ただし、これも場合によります。仲良し同士でおしゃべりすることが目的にすり替わってしまうなら、そこもまた別の息抜きの場になるだけです。

 

なかなかこれまでの習慣を変えられず、家庭教師にも塾にも通わせたが、全く成績が伸びなかったというケースも正直腐るほどあります。

 

 

ラストのについて、これは簡単に言えば、サボり癖があるからです。

 

私自身は小学生の頃から大学生になるまでほとんど宿題は提出期限までに出していたと思います。これは自慢のつもりはありません。そのように行動する原因についてこれから話したいと思うからです。

 

私が小学生の頃、宿題を出していた理由は、「大人に褒められたい」とか、逆に「怒られたくない」というとても単純なものだったと思います。

 

宿題を出さない生徒も当時周りにたくさんいましたが、彼らはよく言えばメンタルが強かったのだと思います。先生に怒られることを怖れず、提出期限というルールも特に気にすることがないので、学校を気軽にサボっても罪悪感を抱かず、テストで悪い点をとっても自尊心が傷つかないタイプでした。私は本心からそういう友達に憧れていました。つまり、私はビビリだったから真面目に提出物を出していたのです。

 

普段から提出物を疎かにしている生徒でも、家庭教師のように一対一で先生と向かい合って課題を出されると学校よりは提出率が高くなることもありますが、たいていの場合は、毎週の課題を達成できず、授業の進捗も悪くなります。

 

家庭教師では、学校とは違い、毎日授業をするわけではないので、宿題をやれるかどうかは、成績アップに直結します。そうすると、保護者から教師に対する評価も悪くなり、生徒だけでなく教師に対しても強く当たるご家庭もあります。教師には成績を上げる責任があるので、結果として、教師も生徒に厳しく当たるようになるという悪循環が生まれるのです。

 

こうなってしまうと、1年〜2年家庭教師を続けても、大した結果はでず、解約して終わりです。月に2万円の出費だとすると、1年間で24万円、2年間で約50万円も無駄になってしまします。より良い先生を選ぼうとするなら、その2倍〜4倍はかかります。

 

このように話をすると、責任転嫁のように聞こえるかもしれません。半分グチのようなものでもあります。しかし、塾や家庭教師に申し込む前に、一番生徒にあった方法が何かを考えてみてください。

 

今まで学校の定期テストや模試で良い成績が取れず、それでも子供を少しでも良い大学へ受からせたいと考えている保護者の方にとって、参考になることが少しでもあれば幸いです。