Redlog

大学受験や国語の勉強法についての情報を発信しています

国語の勉強法について

さて、皆さんは国語の成績をあげようとする時に、いったいどんな勉強をすれば点数が上がると思いますか?あるいは、国語が得意な生徒はいったいどんな勉強をこれまでにしてきたと思いますか?得意な人でもなんとなくできたと感じる人が多いと思います。

 

この記事では、参考書を紹介するでもなく、国語に特化した塾を紹介するでもなく、どんな教材を使っても点数が取れるようになる国語の勉強法について書いていきたいと思います。

 

 

まずは、よく皆さんが実践されている間違った2つの方法について説明します。

 

1つ目は漫画による勉強法です。

 

国語よりも日本史や世界史の勉強方法として近年注目を浴びている勉強法です。結果的にあらゆる教科の漫画風参考書が乱立しています。私が指導している生徒の自宅にも歴史漫画が置いてあることは多いです。それだけ、保護者の方にも人気の知育グッズ的な存在なのだと思います。

 

しかし、私はこれらの参考書はおすすめしていません。

なぜなら漫画版の参考書は、心理的なハードルを下げるために、入門レベルで使うことはあっても、実際のテストで点数を上げられるほど網羅性があるわけではないからです。

 

 

次に、2つ目の間違った勉強法は読書です。

 

国語が得意な人の中の一定数が、小さい頃からの読書習慣によって国語力が高いことがあります。つまり、お子さんが小学校低学年やそれ以下である場合にはこの方法もある程度有効だとは思います。しかし、親が本を読まないのに、家にたくさん本を置いても意味はありません。子供は親を見て育つからです。

 

文章をたくさん読むことで、確かに読解力は向上しますが、現代の小説を大量に読むだけでは、正直なところたかが知れています。

 

高校受験の国語程度であれば役立ちますが、大学受験などで必要とされる国語力には到底及びません。いわゆる難関大学と言われる試験の国語の文章は非常に難解なものが多いです。政治や経済、哲学に関する知識をある程度持っていることが必要になったりもします。

 

スピードの問題もあります。例えば10年間で何百冊もの本を読んだ経験値があったとして、ちまたでよく言われる「速読」はできるようになりません。特に小説を楽しむために読む場合、ある程度ゆっくりとした速度で読むので、スピードは身につきません。

 

もし、この記事を読まれている方が、1年〜2年の短期間で国語力を向上させたいと考えているなら、読書量を増やす戦略は取らない方が賢明です。

 

 

さて、だいぶ長くなりましたが、ここからが本題になります。

 

 

国語力を向上させる方法は主に2つあります。

それは端的に言うと、要約と消去法です。

 

もう少しわかりやすく言うと、試験の問題に出てくる文章を自分の言葉で要約することと、設問にある一つ一つの選択肢を丁寧に消去法を使って判断力を磨くことです。

 

 

これが唯一の国語の点数を上げる方法です。

例えば、有名な参考書を読んで、載っている問題を解いてを繰り返していれば、ある程度点数は上がると思います。しかし、共通テスト200点満点で80点くらいしか取れない人が140点取れるように、あるいは、120点しか取れない人が175点取れるようにはならない、と私は自身の経験から確信しています。

 

もしも「ビリギャル」のような劇的な成績UPをした人や方法があったとしたら、それは初めから国語力が高かったから、真面目に勉強をし始めたことで結果が出たにすぎません。

 

私が述べたやり方で点数を上げるために一番良い方法は、やはり1対1の個別指導できる環境で要約を添削してもらうことだと考えています。

 

消去法をするやり方も、独学だけで達成するのはかなり困難です。

考えることがよほど得意な人でなければ、劇的な向上は無理だと思います。

 

とはいえ、この記事を見てくれるような人はおそらく独学を考えている可能性が高いと思うので、そんな場合どうすれば良いかも少しだけ説明したいと思います。

 

まず、文章の要約が載っている参考書を探します。(※学習参考書がたくさん置いてある本屋さんであれば見つかります)そして、文章を何度も読んで、難しい言い回しをなるべくせずに、100〜200字程度に要約してください。さらにそれを50字程度に要約しましょう。

 

こうすることで、長い文章の中で一番省いてはいけない部分、イコール筆者の主張が理解できるはずです。文章中の知らない言葉はどんどんググりましょう!できればノートを一冊用意してオリジナルの用語集を作りましょう。漢字の読み方がわからないというレベルのものも書いておいて、漢字の練習ができるようにしておくのも良いです。

 

私は大学時代に、古い小説を読んだり、新書で知らない知識があって調べたりした単語を無印の小さなノートにメモしていました。

 

例えば、皆さんは、「〜は必要条件だが、〜は十分条件ではない」という言い回しを聞いて即座に意味や使い方がわかりますか?

 

これは国語というよりもむしろ数学の知識です。しかし、読解力を上げるためには様々な分野の表現を学ぶ必要があります。

 

他にも「数学する身体」という本のタイトルを聞いて、その内容が予測できますか?

これは森田真生さんの書かれた本の実際のタイトルですが、評論文では「身体」という言葉がよく好んで使われます。

 

そのような抽象的な用語に慣れるためには大学受験で出題される私立の過去問をたくさん解くと良いです。私は特に明治大学の評論文が好きです。内容がではなく、その適度な難しさ加減が、読解力向上にとても役立つと思います。

 

紹介したい参考書や、その本の使い方などもたくさんあるので、また今度別の記事で書いてみたいと思っています。

 

今回はこれくらいにしたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。